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攻防戦

我が社は10月決算にむけて全事業部が
あわただしく動いている。
今期の数字についてはあらかた固まってきたように思う。

そして11月から始まる来期の予算組みも
現在慌しく行っている。
先週の事業部会議では来期予算について
激しい攻防戦が繰り広げられた。

出てきた予算数字について
私がひとつずつ問うていく、
というか巧みな誘導尋問でプラスアルファの数字を
おびき出そうとするのである。
しかし皆、一様に多くを語らない。
というのは多くを語るとついポロリと
上乗せ材料を口にしてしまうのだ。
そうなるとこちらの勝ちで、数字をプラスしてあげる。
これはもう少しいくのではないかと巧みに探るこちら側と
いかに出した数字のまま押し切ろうとする相手側との
高度な心理戦である。

「これくらいいけるだろう?」
「いや、それはきついです」
「きついといっても見込みがまだ沢山あるだろう?」
「いえ来期におさまるかどうか不確定なものが多いです」
「そんなことはない、あれらは来期中にやるという情報もあるよ」
「そんなはずはないです」
「ま、とりあえず乗せておこうか」
「いや~、やめてください」

なんて攻防がひたすら続く。
ブロービングという先週の研修で
身につけたばかりのテクニックを
随所に使いながら真相を探っていく。
しかしなかなかクロージングに至らない・・・。
私の最大の役割は引き出す(おびき出す)ことに尽きるのである。
あくまで自発的に上乗せしたという形をとりたいわけだ。

そんな中、すんなり上乗せ数字を受け止めた強者がいた。
Nである。
いつも
「無理ですよ~」だの「厳しいなぁ~」を毎夜連発しまくる彼が
いとも簡単に今期の数倍にも匹敵する多大な数字を受け止めたのである。
普通であれば、あいつはやる気があって意欲旺盛だなと
素直に褒めるのであるが
いつものリアクションを期待していた皆は
何故か反論しない彼に対して
何とも言えない眼差しを向けていた。

あいつは何かすごい隠し玉があるのだろうか。
それともとうとうスーパーサイヤ人になれたのだろうか。


こんな感じで腹を探り合う
攻防戦はあと1ヶ月ほど続くのである。

アーキエムズ (2008年9月26日 08:03) | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)

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